夏 ~日差しに照らされて~
アル
気がつけば、あたしは、
『高校ん時に好きだった人を退学に追いやってから…あたしはあたしらしく生きるのをやめてた。あの時、何を言っても…どうにもならなかったから。だから、間違ってることがあっても黙ってた。』
アルに打ち明けていた。
しばらく黙ったあとにアルは、
『……じゃあ、何で今はあんなに体張れてんの?あんなに体張って、昔みたいに…前みたいに自分らしくなれるように戻ったの?』
重い口を開いた。