夏 ~日差しに照らされて~
『ヒント少なっ!女?男?』
『女!』
『仲良かった?』
『どうだろ?同級生ってだけだったのかな…?けど、仁と話すようになったきっかけではあったかな?』
きっかけだったから覚えてたのか、それとも印象が大きかったのかはわからない。
ただ、広子ちゃんが覚えててくれたことが何より嬉しくて、仁に言わずにはいられないと思った。
『えっと……あん時だろ?あの更衣室事件!何だっけな~覚えてんだけどな~…まだ、言うなよ!当てるから!』