夏 ~日差しに照らされて~
『拓巳帰ってきたの?!駄目よ!仁くんがいるんだから。華恋ちゃん。華恋ちゃんは、潤悟とこれまでどおり、仲良くしてあげてちょうだい。もちろん、仁くんにも潤悟の支えになってもらいたいわぁ!』
『はい。もちろんです。』
あたしは、複雑な気分で知佳のところへと戻った。
知佳は何も聞かずにしばらくの間、他の話をしていた。
あたしは、拓巳くんにも潤悟のお母さんにも、また辛い思いをさせてるのかもしれない。