夏 ~日差しに照らされて~
それでも部屋に戻る気にはなれず、1人近くの空き部屋に入り、ソファーに腰掛けていた。
今、皆はどうしているのだろう。
仁は……?
大したことだった…。
特に仁にとっては。
『おい…。』
ドアの方を見ると、立っていたのはアルだった。
『何?』
ソファーから立ち上がり、近くの窓まで行き、外を眺めた。
アルの顔なんて見れない。
『あれでいいわけ?』
扉をそっと閉めて、中へと入ってくる。