夏 ~日差しに照らされて~
知佳と出会ったのも、入学式。
向こうから話しかけてきてくれたのだ。
『そういえば、入学式の時から思ってたんだけど華恋って、どっかできいたことある気がするんだけど…』
『き、気のせいじゃない…?!』
『そうかな…?まぁ、いいや。あ!好きなんでしょ??良太のこと!』
『え…あ、いや……!!』
『良太も華恋のこと、好きなんじゃないかな?』
良太くんがあたしを好き?
あたしは耳を疑った。