夏 ~日差しに照らされて~
『翔もソファーに座りなよー。』
ソファーに座って声をかけると、
『あぁ!』
翔は立ち上がって、サッとソファーに腰を掛けた。
『何で下に座ったの?』
『いや…。』
『ん???何?』
『えっと…それより、田崎くんとあれから話した?』
なぜか、はぐらかされた。
あたし…何かしたのかな……?
『あ、ううん。でも…今朝、毛布かけてってくれてた。……あたしが何か言い出すって、わかってたのかも。』