夏 ~日差しに照らされて~

言われなくても、薄々気づき始めてた。

身重な体で全てをしようなんて、とてもじゃないけど無理もあったし、万が一何かがあった時のことを考えると不安でもあった。







『クリスマスにあんなことを言った手前、まだそんなに日もたってないのにって思うかもしれないけど、甘えと助けてもらうのは違うと思うよ。子どものためを思うのであればね。』





『わかってます。ただ、あたしもどうしたらいいかがわからなくて…。』




あたしの言葉に、




『わかってるならいいんだ。』






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