夏 ~日差しに照らされて~
『先に…帰って。』
あたしの一番の願いだった。
『おばあちゃん…!!大丈夫?怪我はない?』
『大丈夫だよぉ。けど…けど、あのカバンには大切なものが入ってるんだ……。』
『おばあちゃん。ここで待ってて…。必ず、カバンは持ってくるから!』
『お嬢ちゃん、女の子1人で危ないよ…。もう…仕方ないよ。』
おばあちゃんは寂しそうな顔をしている。
『大丈夫!安心して待ってて。』
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