夏 ~日差しに照らされて~
この時、堺翔一が止めなければ、田崎仁は『任されてるんだから。』と言っていた。
なぜ翔一がとめたのか…それは、あとになってからわかることである。
トントン。
『入るよ!これ、薬……じゃあ。』
『あ…ありがと……中にいても…大丈夫だよ。』
『でも…取り込み中なんじゃ…』
アルは抱きしめたままの仁を指差す。
『いや、仁兄は心配で。俺も抱きつこうと思ってたし、ここの皆も抱きつきたかったんだけど、誰よりも先に仁兄がね~!』