夏 ~日差しに照らされて~
あたしはおばあちゃんの手を握り返してから、手をはなした。
そして、あたしはひったくり犯を追いかけた。
人のいない、薄暗い公園。
『待ちなよ!!』
『ふん!女が1人でノコノコと。この辺でいいか。』
『何が?』
『もう逃げる必要はねぇーだろ?諦めてさっさと逃げろ。と言いたいところだが、顔も見られてるし、逃がすわけにはいかないんだよな。』
最低だ…。
人のものを盗んでも、悪いとも思っていない。