夏 ~日差しに照らされて~

『わ、わかった…よろしく。アルは…何で行く予定だったの?』





『車かな?向こうで車無いと不便だし。』





『じゃあ、車で。』







そこから、あたしと子どもたち、アルの長旅が始まった。




子どもたちは本当に良い子で、ほとんど困らせることもなく、車に乗っていると、揺りかごと勘違いしているのではないかというほどに、静かにスヤスヤと眠っていた。







『今回は一度離れるって決めたけど、子どもがいなかったとしたら、菊原はどうしてた?』






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