夏 ~日差しに照らされて~
『正直…無茶してたのかも…しれない。距離は置いても…引っ越そうとは思わなかったと思うし……。あたしが守りたいって…思った以上に…この子たちが…あたしを守ってくれてるのかも…しれない。』
『そうかもな。そういえば、まだ痛むだろ?』
『うん…。さすがに…1日じゃ治らないね…。』
頭はズキズキと痛んでいた。
そして、本当はわかってる。
この転勤も、故意的だってこと。
でも、この怪我をしている中では、アルがいてくれていることが、凄く助かっていた。