夏 ~日差しに照らされて~

『知佳…進くん……あ、これ届けるから…。』




あたしは、おばあちゃんのところへ戻った。







『おばあちゃん、はい!』





『取り返してきてくれたのかい?』





『うん!だって、おばあちゃんにとって大事なものなんでしょ?』




あたしが笑いかけると、





『これは、おじいさんからプレゼントでもらったハンカチが入っていたんだよ~。』




おばあちゃんは嬉しそうに、カバンから綺麗なハンカチを出して見せてくれた。






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