夏 ~日差しに照らされて~
『良かった…!本当に良かったねぇ。これからもその綺麗なハンカチ、大事にしてねぇ!』
あたしはおばあちゃんに言い、その場から立ち去った。
『華恋…。』
『な、なんで……ここに…??』
『ごめんな。2人のことが心配で、俺らつけてたんだ…学校から。』
『そうなんだぁ…。』
気まずい……。
隠してきたのに…………。
『きいたことあるって思ってた。うちらだけじゃないよ?良太も。けど、ずっと思い出せなかったんだ。』