夏 ~日差しに照らされて~
それからあたしと翔は、アルたちのところに戻った。
『翔さん…。』
『何かあったら……アルが守ってくれんだろ?』
翔はアルを見た。
アルにそんなこと言うのは……とあたしは思った。
4月の時のアルを思い出すから。
『任せてください。』
そう言うアルに、
『いや、ついてこれないんだから…そんな約束しないで大丈夫だよ。』
あたしは言った。
『いや…何かあったら困るから。』
『ちょっと、来て!』