夏 ~日差しに照らされて~
あたしは笑った。
『ほんっと親子そろってバカだから、これからが思いやられるな。』
翔も呆れたように笑う。
『蒼空…ママみたいになるなよー。あー心配だー。』
アルは蒼空を抱き上げ、
『フフ…。素敵だわ!いい子に育ってるわね~。』
潤悟ママは蒼空たちの頭を撫でた。
『じゃあ、あたし行ってきます。』
そう言って部屋を出た日。
これから長い一週間が始まることになるのを、皆はまだ知らなかった。