夏 ~日差しに照らされて~
『お前にかけようかと思って。』
『はぁ?』
『気づかなかっただろ?お前を車に運んだ後、あの変な奴。あいつ俺ら2人の治療してったんだよ。だから、お前への治療の道具なくなって…あいつバカだろ?それに、あいつはこんな落ちぶれた俺なんて覚えてなかったみたいだけど、俺ら知り合いだから。』
『え?アルと知り合い?』
『そうだよ!!!!!ボクシングジムで一緒だった。あの頃からずっと、アルって呼ばれてて、本名とか気にしたことなかったけど。』