夏 ~日差しに照らされて~
あたしは寒いなーと思いながらも、洋画をボーっと見続けていた。
『風邪引くよ。』
あたしに気づいた君島が、そっと毛布を渡し、暖房を入れてくれた。
『寝れない?』
隣に座りながら聞く君島。
『うん。だから、洋画見てた。』
『ボコボコにって話さー…』
『駄目だよ。無しには出来ないから。』
きっと前の翔のように、出来ないって言うに決まってる。
君島はキッチンに行き、ホットミルク2つを持って戻ってきた。