夏 ~日差しに照らされて~
………そう来る……か。
あたしが倒れたところでエンジンがかかり、君島たちは出て行った。
5分…間に合わなかった……。
君島…頼んだよ。
あんただけが頼りだから…。
アル。
万が一の時、遅れてもいい。来てくれるだけでいいから…来てくれるって信じるから。だから、後悔だけはしないで。
あたしが勝手に来ただけだから……。
翔、仁…子どもたち、皆、ごめんね……。
そのままあたしは目を閉じた。