夏 ~日差しに照らされて~
拓巳が言い、
『だよね…潤悟くん帰ってきて、いなくなって見つからないじゃ…話んなんないもんね。』
由美も頭を抱える。
『潤悟に会うの結構楽しみにしてたんだよ……連絡も久々にとったって。だから、俺、もう一度探してくる。初めて会うのに、菊原はいなくなったなんて、俺には言えないから。』
『俺も行くよ。華、見つけ出さなきゃ俺だって、西野に顔向け出来ねーし……。』
そう言い、アルと仁は部屋を飛び出した。