夏 ~日差しに照らされて~
『俺も話を急ぎたいのは、やまやまだけど、その手紙を守ってやってほしい。』
君島は翔一に言った。
『……出来な』
『堺さん。わかってんでしょ?断れないことくらい……。』
『それで、本当にいいのか?』
『いいも何も…華がそう言ってんだ……。乗るしかないよ…。で、あいつは?』
仁は君島に向きなおす。
『青山社長の会社のコテージにいる…。ただ……』
『ただ……何だよ?君島はっきり言えよ。』