夏 ~日差しに照らされて~
『俺は今朝、会社の女と見張りを入れ替わる日で、その入れ替わりを利用して、菊原も逃げる予定だった。ただ、その女と俺の仲間の運転手の2人で来るとばかり思ってたら、あの女、他に4人も男を連れて来やがったんだ。俺は菊原に味方はするなって言われてたし、車の中で5分だけ待つ約束をしてたから、外で待ってた。出てきてくれることを信じて…けど、4人いた時点で、菊原は5分で間に合わないかもしれないことを覚悟してたようにも見えた。で、ちょうど5分たつ頃……』
『…たつ頃?』