夏 ~日差しに照らされて~
『じゃあ、今日退院ね。』
あっさりと言うアル。
『は?何言ってんだよ。』
『翔!!!!!わかっ…た。アル…』
『ちょうど、今日はもうじきあがるとこだから、そしたら一緒に。』
そう言うと後ろ手を振って、病室を出て行った。
それから、翔は何か考えてるようだったし、仁はアルを呼んだっきり帰って来なくて、病室はシーンと静まり返っていた。
『言いたい…こと……あるなら…言って。』