夏 ~日差しに照らされて~
『彼女がいる頃から、何回もしてるくせに…』
あたしは仁の唇に優しくkissをした。
『でも…あたしからしたのは、初めてだからね……!』
『知ってる…。』
あんなにも近くて遠い存在だった仁が、今は誰かの隣ではなく、あたしの隣であたしだけを見つめている。
それが不思議で、でも現実なんだってしっかりと感じられる。
あたしは今見ている景色が、最初にここに来た時よりも、とても綺麗に見えていた。