夏 ~日差しに照らされて~
あたしは、下を向きながら話した。
『良太くんは、あたしのことを「一番嫌いだ」って、「自分のこと俺が好きだとか勘違いしてんじゃねぇーよ。」って言ったんだ…!なのに、おせっかいやいて、結局退学になっただけだった…。退学する時も「あ~せいせいするわ!!今日でもう……もうお前の顔見なくてすむしな。」って……。あたしはあれ以来、恋をするのをやめたの。目上の人にも逆らわなくなったし、筋の通っていなくても文句言わなくなったし、ひいきも理不尽なのも、当たり前なんだって割り切ってきた…。』