夏 ~日差しに照らされて~
『華恋…ちょっと……助けてくれないかな?』
『え?』
あたしが舞香に目をやると、とても困ったような顔をしていた。
『圭のやつさ、明け方に道でぶつかられて言いがかりつけられて、運び屋やれって言われたらしくてさ、逃げれないらしいんだ…!!』
どっかで聞いたことがある……。
『わかった。舞香はここで待ってて!』
あたしは、日高と赤堀に連絡を入れた。
-- 川の近く。---
あたしたちは待ち合わせをしていた。