夏 ~日差しに照らされて~
-- 翔の家。-----
あたしは足を引きずる翔に運ばれ、翔のベッドへと寝かされた。
『翔……今日は、ごめん…。』
『いいよ。華恋が無事だったなら、それでいい。』
「不安だった…。」
翔の顔は、そう言っているみたいだった。
『あたし……仁に迎えに来てって、言えなかった…。また心配かけるのが嫌で…』
『じゃあ……どうする?田崎くんは家で待ってるだろうし、華恋は帰れないだろうし…』