夏 ~日差しに照らされて~
そうだよね……。
あたしの家はここじゃないんだもん。
結局、心配かけることになっちゃうよねぇ…!
『あたし……どうしたらいい…?…もう…わかんないよぉ…。』
『華恋……心配かけてもいいんだよ。我慢したり隠したりしないで…。な?』
翔は優しく頭を撫で、それから仁に電話をかけた。
-- 数十分後。---
『華…夕飯は?』
『田崎くん。今、お粥作ってる!』
キッチンから、翔の声が聞こえた。