貧乏お嬢様と執事君!
カイトは腰辺りまでの古い冷蔵庫を開け、所定の位置にある食物をかすめ取り、また閉じた。
その間約10秒。
昨夜仕立てておいたエビの衣をはじけ飛んでいる油へと投げつける。
見る間に白い衣が黄金色に化学変化されていく。
その間カイトは特売で買いだめしたブロッコリーとマヨネーズを手に取った。
小さめに切ったブロッコリーの上にマヨネーズをかけるだけであら不思議。
おいしそうなブロッコリーのマヨネーズあえが完成。パチパチー
と、独り芝居をしながら調理を進めていく。
これまた昨夜準備しておいたカツオの尾をつかみ宙ぶらりんにする。
そして目を見開き何を思ってか天井に放り投げた。
かかかっと哀れなカツオに一閃入る。