俺と本気と恋心
あの子が来た
『朔ちゃん、また遊ぼうね!絶対だからね!』
走り出す車から、女の子が顔を出して力いっぱい叫ぶ
"朔ちゃん"と呼ばれた、まだ幼い俺に向かって
━━━ピピピピッ
ベッドから腕を伸ばして朝を告げる時計のアラームを止める
「…朔ちゃん…か」
随分と懐かしい夢を見たな
っと言っても、4年前の話だけど
俺、柊 朔良(ヒイラギサクラ)を夢の中で朔ちゃんと呼んでいたのは、俺の幼なじみ
4年前に、突然引っ越してしまった初恋の相手だ
ふわふわの髪の毛で、笑顔が良く似合う女の子だった
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