俺と本気と恋心

空耳かと思って萌乃を見ると…
目の前に真っ赤な萌乃の姿が…


「ご…めん、もう一回…言って?」


聞き間違いとか
幻聴とか
妄想じゃない?


「…朔ちゃんが…好き…。ずっと…朔ちゃんだけが…好き」


俺、今、絶対、ニヤけてる


「ずっと…ちっちゃい頃から朔ちゃんが好きで…だから、こっちに戻って来たのに…朔ちゃんってば…変貌してて…ショックだったよ?」


ニヤケが、苦笑いに変わる

ごめん…
本当にごめん…
でも、もう萌乃の以外は見ないから許して?


「浮気は許さないよ?妬いちゃうからね?」

「うん、しない。萌乃が居れば…なにもいらない」


そう言いながらゆっくり抱き締める

一瞬ピクリと反応する萌乃
その反応すら愛しい…

やっと手に入れた…
もう、絶対離さない



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