俺と本気と恋心

「今日、バイト終わるの遅いから送れない…だから、明るい内に帰るんだよ?」


空になったトレイを持ちながらバイトに戻る朔ちゃんが、去り際に私に言った

そっか、遅いのか…残念


「いただきます」


残念だけど、バイトだから仕方がないよね
とりあえず、今は木苺のチーズケーキに集中しよう

フォークで一口サイズにカットして、お口の中へ…


「んー、んまーい」


甘酸っぱいベリーソースがたまらない

では、もう一口……ん?


「七菜?どうしたの?」


なぜか、目の前の七菜が真っ赤になっていた
そんな七菜の目線を辿ると…コースター?


< 123 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop