俺と本気と恋心

「確実に…嫌われた」


そう言って、俺の机に突っ伏してしまった

誰なんだろう…
遥をこんなに落ち込ませる女の子って


あれ?
そう言えば…昨日、泣いてた女の子を見たぞ?


「…楠木七菜…?」


俺が小さい声でその名前を口にすると、遥の体がピクリと反応した


わかりやすい
そして、理解した


「遥さ。泣かせたその子のこと、実は少し好きだったとか?」


ビクッと突っ伏したまま反応を示す遥

本当にわかりやすい

だからか…
可愛い可愛い言うくせに、その子には手を出さないのは…

なのに、こんな形で泣かせちゃったんだ

そりゃ、落ちるはずだわ

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