俺と本気と恋心

「ふぁ…先輩…柔らかぃ…良い匂い…落ち着く…」


そのあまりの気持ち良さに、七菜を含めた周りの皆が口を開けて驚いているのには、気づかなかった


「…杉崎さん…」

「なんですか?先輩」


抱きついていると、先輩が私を呼んだ

だから、抱きついたまま顔を上げて返事をする


「私のことは、これからお姉様と呼びなさい?」


っと、頬を少し赤く染めた先輩が、妖艶な雰囲気で私に言った

お姉様…か
私、独りっ子だし、こんな綺麗なお姉さん欲しかったし

ま、いっか


「はい!お姉様!」

「可愛いわね、萌乃ちゃん」


私が言うと、先輩…じゃなかった…お姉様が私を抱き締めてくれた

しかも、私を下の名前で呼んでくれた

なんか、姉妹みたいで嬉しいなぁ

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