snow tear

―10分後―
「やばいっ。遅刻するーっ!お母さん、どうして起こしてくれなかったの?」

「起こしたわよ、何回も。もう高1なんだから、いい加減自分で起きなさい。」

「何回も起こしたって言ったって、相手が起きなければ、起こしたことにはならないのっ!」

ドンドンドン…

あー、もう行かなくっちゃ。

「朝ご飯は?」
こんなときにやかましいお母さんの声。

「もう時間ないんだって!!何回も言わせないでよっ。」

ついついきつくなる私の口調。

そんなささいな言い争いの末、ようやく私は学校へ行く。
< 3 / 15 >

この作品をシェア

pagetop