ねえ、XXX教えて?
席替え
かなり変わってる名前以外これと言って特徴のない私、九十九 言(ツクモ コトイ)[16歳]は、初っ端から怪訝な顔をした。
むっー。
なぜ、そんな顔をするのか。
それは――。
『4』と書かれた紙を見てしかめっつらをする。
先程、席替えが行われようとした。
教卓の前に置かれた箱の中に紙が入っておりそれを私は引き当てた。
そう・・・見事に最悪な席を。
「ねえ、百合花。お願い席を替わって!!」
親友の高木 百合香に懇願する。
「だーめ」
「どうしても?お願い」
「そんなに可愛くお願いしてもダメ」
あっさり断られた。
ううと泣きそうになる。
「確かに言が引き当てた席は前の席で同情するけど」
百合花は何か勘違いしてらっしゃる。
私が嫌なのは席の位置とかではなく隣の席の奴が嫌なのだ。
「そうじゃないの・・・」
「じゃあ、何で?」
「隣の席の奴・・・」
ああ、なるほどと、百合花は納得してくれた。