涙空
あの時の
そして次の日。
はぁ…―。
学校かぁ。
と嫌々学校へ向かっていると
美鈴が
「おっはぁー!瑞希元気ないけど、どしたっ?」
と。
あたしは、声大きいなぁと思いながらも「おはよ。そうかなぁ」
とだけ話した。
それでも、懲りないらしく
「そう言えば今日、転入生来るらしいよ!しかもぉ男、なんだって!かっこいいかなぁ。」
などと話してる。
転入生かぁ。
どんな人だろ…
「ちょっとー聞いてる?
ってか、聞いてたぁ?」
「あっ、うん。聞いてた!
ちゃんと聞いてたよ!」
あたしがそう言うと美鈴は“ほんとかなぁ”
って言ってたけど、わかってくれたみたい!
美鈴とそんなこんなで、話しながら歩いてたら、もう学校に着いてた。
あっと言う間だったな…
ありがとう、美鈴。