風子仕様の恋模様。
いつもと違う航大の表情に少し戸惑いながら、扉越しにしばらく視線を絡める。
ゆっくりと電車が進みだした時、微かに微笑んだが妙に色っぽくて不覚にもドキッとしてしまった。
電車を見送りホームを後にする。
先程の航大を思い出し、いつまでも子供じゃないんだなぁと改めて感じた。
あんな色っぽい顔もできるんだて……。
って、私ってば朝から何考えてんだろう。
ペチッと両頬を軽く挟んでから会社へと足を進めた。