風子仕様の恋模様。

「………あ……っと…」



言葉につまりただ口をパクパクさせるだけの私。
そんな私にお構い無しで正面の席に腰をおろす専務。表情はかわらずにこやかなんだけど………





目が笑ってない。




「朝から休憩?」


重たい空気を遮るように口を開いたのは専務だった。


「いや…ちょっと頭痛がしたもので…」


というか今頭痛がしてきた!


「頭痛?」


「………頭……痛…」



駄目だ、重たすぎる。
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