風子仕様の恋模様。

嘘丸だしで頭痛と言うと専務は黙り込んで何かを考えてる様子。

何?何?

なんか怖いんだけど!


様子を伺うように顔を覗きこんだ時


ガシッ!!

えっ?


私の肩に専務のでかい手がのっている。


「頭痛…それは大変だ!
熱があるのかもしれない。

医務室へ連れて行ってあげるよ。」


ひぃぃぃぃぃぃぃ!!!


「いやいやいやいや、大丈夫!大丈夫です!!」


慌てて距離をとろうとすると、肩におかれた手に力がはいる。

ってゆーか痛いくらいなんだけど!


「遠慮するな、これから大きな仕事があるんだから。

風邪なら早めの対処が必要だ。」


そう言うと突然体が真横に傾く。


「ちょっ!おろして下さい!!」


私の顔はピッタリと専務の胸にくっつき抱え込まれていた。

いわゆるお姫様抱っこ!!
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