風子仕様の恋模様。
ベットのスプリングがギシッと軋む。
今 私の視界には医務室の真っ白な天井と
「専務…」
「なに?」
「どいて下さい。」
専務の妖艶な瞳だ。
仰向けの自分に覆い被さるかたちの専務。しばし無言でお互い視線だけが絡み合う。
「なに?誘ってんの?」
意地悪な笑みをこぼしながらそう言う専務は、昨日の資料室で出会った男になっていた。
「誘ってない!
どいてください!」
両手で必死に胸を押すもビクともせず、逆に頭の上で拘束されてしまった。