甘い旋律で狂わせて
「好きな場所で、好きな時に、好きな人のためだけに弾いている瞬間。それもいいと思わない?花音」


ネオはあたしに顔を近づけた。



至近距離で見るネオの美しい顔立ちに

あたしの体温は急上昇していく。




「何なら、キミだけのために弾いてもいいよ」



甘いピアノの音色のような、ネオの優しい声。



あたしはそれに酔わされるように

自分からそっとネオの唇に口づけた。

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