甘い旋律で狂わせて
悠貴は乱暴に下着をはがし、赤くなった首筋と胸元に執拗に下を這わせた。

いつもよりずっと強く、まるで噛みつかれるかのように。


痛みが何度も、肌を襲った。



抵抗する声も、失ってしまった。




――すべては、あたしが悪いんだ。



結局、悠貴を傷つけたのは間違いないんだから。


裏切って、その心を傷つけた。


これは、きっと身勝手なあたしへの罰だ。



あたしは込み上げる涙もかまわず、ゆっくりと目を閉じた。



無理やりに体を開かされて、何度も何度も奪われた。


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