甘い旋律で狂わせて
時折、思い出してしまう。

あたしを見つめるネオの眼差しは、あの人にとてもよく似ている。



「キミはどうしたい?」



突然のネオの問いかけに、押し黙ってしまった。




あたしは、どうしたい?



もちろん、悠貴との結婚は良くないって思ってる。


これ以上に悠貴を、愛することはできない。



あたしの心はもう、ネオへと向いていた。





――だけど、気がかりなことはあった。





ネオは、あたしを愛してくれているのだろうか……。


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