甘い旋律で狂わせて
その確信が、いまいち持てなかった。



『好きだよ』と何度も囁いて


何度もキスをして

何度もその手であたしを抱いて



何度も何度も

あたしの名を呼んでくれる



あたしを求めてくれているんだと

体は感じている




だけど、心は……?




ネオに激しく抱かれるたびに

疑問は膨らんでいった。



――ネオの心が見えない。


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