甘い旋律で狂わせて
悠貴を憎んでいるわけじゃない。


悠貴があたしを裏切ったんじゃなくて

あたしが悠貴を裏切ったんだから。



そもそも、あたしは最初から自分を偽りつづけていたのかもしれない。



だけど、悠貴への感情は


あたしがネオに持ったものとも

あたしが永都先生に持っていたものとも


はっきりと違っていたんだ。

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