甘い旋律で狂わせて
「あたし、もう大丈夫だよ。今あたしを愛してくれる人がいるから、きっと先生のことも乗り越えられる気がするから」



あたしがそう言うと、お母さんもお父さんも柔らかい笑みを見せながら頷いた。



「今度こそ、ちゃんと幸せになれる気がするから」



やっと前に向いて歩いて行ける気がした。





ネオがいてくれるから

先生のことも乗り越えられる気がした。



先生のことを忘れて

新しい恋に向かっていける気がした。



ネオのことが好き……。



先生に恋をしていたあの日のように

あたし、ネオに恋をしてる。

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