甘い旋律で狂わせて
あたしの後頭部を掴んだまま

激しく、捻じ込まれる舌先。



息ができない苦しさを感じたその瞬間

ピタリ、とキスの嵐がやむ。



おそるおそる目を開ければ


そこには

いつもと変わらない、優しい笑みを見せる

ネオがいた……。




「腰抜かすほど、よかった?」



そう言って、冗談っぽく笑ったネオ。


その表情は、普段と変わらなかった。
< 325 / 593 >

この作品をシェア

pagetop