甘い旋律で狂わせて
だけど――……


受け入れてもらえるだろうか。



結果的に、先生が事故に巻き込まれたのは、あたしのせいでもあるんだ。


あの日あたしと会う約束なんてしてなかったら、先生は死ぬことなんてなかったんじゃないかって思う。




それに


先生は特別な才能を持った人だった。



先生の家族も、先生の光輝く未来にとても期待していたにちがいない。




それを、何のとりえもないあたしが奪ったかと思うと

胸が痛くてたまらなかった。

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