甘い旋律で狂わせて
あたしはもう一度聞き返した。
「4人じゃないんですか?」
すると、薫さんは「ああ」と手に持っていたティーカップを置き、立ち上がった。
「永都から聞いてないんだね」
ゴソゴソとリビングの片隅にある棚に手を入れ、薫さんは何かを探し始めた。
「私たち、3人兄弟なのよ。……あ、あったわ。」
薫さんはそう言いながら戻ってきて、あたしに一枚の写真を手渡した。
「4人じゃないんですか?」
すると、薫さんは「ああ」と手に持っていたティーカップを置き、立ち上がった。
「永都から聞いてないんだね」
ゴソゴソとリビングの片隅にある棚に手を入れ、薫さんは何かを探し始めた。
「私たち、3人兄弟なのよ。……あ、あったわ。」
薫さんはそう言いながら戻ってきて、あたしに一枚の写真を手渡した。